読書記録『北の海 上・下』(新潮社・井上靖)

 

奔放で何にも縛られない青年

洪作の柔道に明け暮れる浪人時代、私の大学生活と似ていると感じた。

大学生活、登山に打ち込んだり、あちこち旅行にいったりしたことを

「自由に行きすぎたかなあ」と思ってもやもやしたりした。

でも、洪作が自由に生きて、それがなにか成長や生きる指針につながっている様子をみて、自己肯定につながる部分がありました。

 

そして、洪作が悪ガキと付き合い始めたときは「やめなよ~」って思ったけど、実際に金枝、木部たちは頭も良くて魅力ある青年たちだったから、結果的に洪作の人間性を豊かにしていたと感じた。

あとは、れい子との甘酸っぱい思い出!冷たくてすべすべしていて、柔らかい手を千本浜で握った夕暮れの思い出がすごくよかった!

最後、台湾に行って両親と暮らした洪作の様子を見たかったなあ。寺の生活もそうだけど。続きがあってほしかった!