読書記録『翼 cry for the moon』(村山由香・集英社文庫)

中学生の頃読んだのと全然違う!

たしか親友と感想を語り合った気がするから、

中学2年生ぶりの再読。

おぼろげにストーリーを覚えていたので、盛大な死亡フラグへの盛り上げ方に

不謹慎ながら笑ってしまった。

もう、、、内向的な主人公が結婚式ではしゃいじゃうとか、、、

分かりやすすぎる持ってきかた!

 

ラスト、インディアンのブルースの相棒パンチの忠誠心で腕から落ちていくシーン。

当時は涙でぐちょぐちょになりながら読んだのに、

「この乱闘をまとめるには、犬が死ぬくらいが後腐れないよね」

って思ってしまった…

 

感性が変わってしまったのは残念だけど、

かわりにもっと読めたこともありました。

アリゾナのサンダーソン家、次男のマイケルや父リチャード、母クレア、姉イライザの

家族の苦しみや、ブルースの孤独と母なる大地への愛

そんなものが見えてきた気がします。

いいなあアリゾナ。赤い大地と青い空が延々と続く光景。

カラカラに乾いているのに、寂しくない感じ。

 

全体のストーリーとしては、漫画のようなエンタメ要素が強く、

主人公真冬の再生と癒しの物語として楽しめると思いました。

 

中学生の頃の私が村山由香という作家にほれ込んでいたのは、この

物語の面白さそのもの

だと振り返りました。