読書記録『しろばんば』(新潮社・井上靖)

 

ものを知ることの侘しさ

湯ヶ島で少年時代を過ごした洪作の生活を、少しうらやましいと思った。

小1~小3のころ、子供の間で起こっていることが、自分にとっての全世界で、

楽しいことや面白いものを見るのに大忙しだった。

その中で、自分の抱いた感情、大人からの扱われ方や投げかけられた言葉に

いくつかの発見と成長をする。

ゆっくり、しかし避けられぬ心の変化は、読者にとって成長を見届ける喜びでもあり、また二度と戻れない時期への寂しさもを感じさせるものであった。

おぬい婆さん、上の家といった親戚の人との微妙な距離感の違いを分別し、自分がどう振る舞えばいいかをゆっくり習得するその様に、不自由なものは感じなかった。

大人になっていくこと。それは甘酸っぱい。その複雑な機微を味わえる本です。

ということで、今後井上靖の読破を目指します!

 

映画記録『淵に立つ』

結末が意味深すぎて

淵に立つ。淵とは、心の深淵も指しているとかなんとか。

この映画、ホラー要素強めで結構怖かった。

危うい人格の赤シャツ怖いよ~

人間の裏側に潜んでいる危なっかしさを考えさせられました。

 

悲しかったのは、蛍のおかあさんが私の母の姿と重なったこと。

どうにも息のしづらい家族だった。でも、その息苦しさ、わかる。

 

最後の心中(未遂)でようやく家族になれた、という評論を見たけれど、

私には分からなかった…。

 

どこでかけちがえたのかも分からないくらい、不自然さを抱えていて、

どこかで踏み外してしまって、

それでも生きることの難しさね。

 

最後、誰が生きて誰が死んだのか分からないのがもやもやする。

 

 

映画記録『怒り』

信じているから、許せなかった

とてもよかった。心の奥をぎゅうとつねられ、考えさせられる。

その映像があまりに痛々しくて、暴力的で、

もう1回は見たくないな。

というくらい重厚な映像でした。

とくにいずみちゃん(広瀬すず)の心が傷つけられるシーン。

あれは演技とは思えないくらい引き込まれて、

危うく私もトラウマになりかけました。

この演技をみて、広瀬すずちゃんのことを好きになりました。

 

最後の最後、「希望」とまでは言いたくないけれど、

また呼吸ができるようになれる救いのシーンがあってよかった。

あいちゃん(宮崎あおい)が田代君(松山ケンイチ)を迎えに行くシーン。

それから優馬(妻夫木聡)が直人(綾野剛)を疑ってしまった自分への怒りと、直人を失ってしまった悲しみで顔をゆがめながら、

にぎやかな商店街をふらふらと歩いている、そのひとりぽっちな姿。

私には前向きな姿に見えました。

疑い、逃げていた真実を知ることは、新しく生まれ変わることに

つながると思うから。

本当の彼の心のうちは分からないけど。

そんな再生が始まるような気配を感じました。

 

それぞれの人物について感じたことを書きたいけど、

そしたらとんでもなく冗長になりそうなので。ちょいちょい

加筆していこうかな。気が向いたらだけど。

 

一番思い出すのは、辰哉君(佐久山宝)が「怒り」で田中慎吾(森山未來

を刺すシーン。

原作にはない結末らしいけど、私には心に残る展開でした。

辰哉君は、「怒り」「裏切り」という暴れる竜を止めることができなかった。

それは、避けたい結末だった。法の下の罰を受けることは、彼の人生にとってどんな転換点となるんだろうな。

 

信じているから、許せなかった。

 

読書記録『翼 cry for the moon』(村山由香・集英社文庫)

中学生の頃読んだのと全然違う!

たしか親友と感想を語り合った気がするから、

中学2年生ぶりの再読。

おぼろげにストーリーを覚えていたので、盛大な死亡フラグへの盛り上げ方に

不謹慎ながら笑ってしまった。

もう、、、内向的な主人公が結婚式ではしゃいじゃうとか、、、

分かりやすすぎる持ってきかた!

 

ラスト、インディアンのブルースの相棒パンチの忠誠心で腕から落ちていくシーン。

当時は涙でぐちょぐちょになりながら読んだのに、

「この乱闘をまとめるには、犬が死ぬくらいが後腐れないよね」

って思ってしまった…

 

感性が変わってしまったのは残念だけど、

かわりにもっと読めたこともありました。

アリゾナのサンダーソン家、次男のマイケルや父リチャード、母クレア、姉イライザの

家族の苦しみや、ブルースの孤独と母なる大地への愛

そんなものが見えてきた気がします。

いいなあアリゾナ。赤い大地と青い空が延々と続く光景。

カラカラに乾いているのに、寂しくない感じ。

 

全体のストーリーとしては、漫画のようなエンタメ要素が強く、

主人公真冬の再生と癒しの物語として楽しめると思いました。

 

中学生の頃の私が村山由香という作家にほれ込んでいたのは、この

物語の面白さそのもの

だと振り返りました。

 

 

 

読書記録『スイートリトルライズ』(江國香織・幻冬舎)

読書再開

 

久々に小説を読み始めました。

どうにも暇を持て余してしまって、退屈しのぎです。

スイートリトルライズ』は、昔好きだった人からクリスマスプレゼントにもらった本。

初めての贈り物の本でした。

初めて読んだときは、「好きな人から不倫の本贈られた!!」

ってショックだったけど、どういうところが好きなんだろう、

とどうしても考えてしまうから手放せない本。

 

読むのは4回目かな。

読み終わった本はほとんど読み返さないタチなので、4回も読んだ本はこれくらい。

 

薄くって手に取りやすいから、読み返しやすいのもあるけど、何より読むたびに

心が整う感じが好き。

瑠璃子と聡の、一見すれ違って冷たい関係にあるように見えて、

本当はお互いを必要としていて、でもその必要とするしかたが繊細で、

対照的なようでよく似ている2人。

そんな、精緻な均衡のうえで息づいている2人の生活感は、読んでいると

頭の中がすっきりする。

江國香織の言葉のパワーだよ~

 

窓の外側が聡で、部屋が瑠璃子。

お互いを全身で頼っているから、ほかに息抜きしないと

バランスが保てないっていうのは

わかるなあ。

不倫!よくない!

とは思えないし、ように描いてるから、

恋人がうざくなったら思い出すようにしよ。

 

 

 

OB訪問聞きかじりメモ

社会人にとってのOB訪問

社会人は学生と話す機会が少ないので、楽しみな部分もあるらしいです。ビジネスの頭の使い方をまだちゃんとできていない、粗削りで勢いのある様子はきらいじゃない…らしい。だから、積極的にお話を聞きに行くことにしり込みをする必要はない!

面接のとき

1次、2次面接ではテンポよく印象よく話すことが効果的。でも、最終面接に近づくほど「目線」は大事。答えるのに悩むときも、下を向いてうーん、と考えるのではなくて、「目で焼き殺す」勢いで目をそらさないことが効果的!

 

理由づけのピラミッド 

業界→会社→事業→異動のリスクは大丈夫か

という順番で考えていく。もし異動や部門のリスクが難しかったら、業界の次や会社の次に考える。

 

自分がやりたいことってなんだろう?

一言でいうと…「社会を良くしたい」。今あるものをもっとよくするのではなくて、困っている人の力になりたい。そういえば、ジャーナリズムやマスコミに興味を持ったのも、困っている人や社会をどうにかしたいという動機がきっかけだった。NPOで働いたり、社会福祉士に興味を持ったのもそうだった。新聞やマスコミは「まだだれも気付いていないことや、困っている人がいるのに声を届けられない人」がいることに真っ先に気づいて、その人たちを助けたいというのがスタートだった。

だから、こはっしーに損保業界は「マイナスなものをゼロに戻したり、それ以上マイナスにならないようにする仕事」って言われて、いいなと思いました。

自分に向いていることってなんだろう?

情報収集のアンテナが敏感なことって言われました。個人的にはそれは趣味だったから結構意外だったんだけど、確かにそうかもな、と納得するところです。そして敏感なアンテナを活かせるのは、変化が激しい所や幅広い情報を必要とするお仕事、たとえば不動産やリテールだとおすすめされました。信託銀行も不動産を扱い、変化が激しいということでおすすめされました。これから見てみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

インターン選考記録

 

 

一次選考
  • 良かったこと

集合時間まで余裕を持って到着できたので、心の準備もできたこと。

お手洗いに必要な時間も入れて電車の時間決めるといいなって思った。

ダメ元だったので、余計な緊張をしなくて済んだこと。周りの学生の観察をするくらい余裕があるとよし。

積極的な逆質問ができたこと。

  • 反省点

ESをしっかり復習しなかったこと。面接はESに沿って行われたので。

逆質問1問目が「どんな時に達成感を感じますか」っていう平凡な質問だったこと。2問目は「同時に複数のプロジェクトを抱えることはあるんですか」って質問したら「いい質問ですね」って言われたこと。

 

  • 印象に残ったこと

となりのひとが「就活本番までにやっておいた方がいいことはありますか」って聞いたら「フェルミ推定の勉強」「就活以外に何かを継続すること」って言ってた。フェルミ推定は全くやったことがなかったので少しネットで調べたら、頭の体操みたいで面白かっし、どんな業界でも社会人として必要な論理的な頭の使い方だと思ったので、コツコツマスターしようかなって思いました。

「就活以外に何かを継続すること」に関しては、調子乗って正規表現使ったバイトに応募してしまったので、そういうパソコンスキルと登山を中心にしっかり続けよう。

 

  • 二次選考

初グループワークでした。一応前もってネットでロジカルシンキングマーケティング戦略的なことを読んでから行ったけど、それが逆効果だったかも。

赤字を出している事業をA.続ける/B.売却する を選ぶワークでした。

終わったあとに慶法のキレキレマンが「数字が少ないし、資料に載ってるコメントはどちらの意見もあるし、とても難しかった」って言ってたので、完全に取り残されていた私は少し救われました。

私が間違っていたのは、自分の意見を選んだ後に、「いかにそれが良いか」ばかり考えていたこと。求められていたのは客観的に2つを比較したり、将来性があるかどうかや、それぞれのリスクは何かを吟味することで、どちらの方が合理的かを考えることでした。

それはワークの後の個人面接で質問されてようやく気づきました。ワークの最中は完全に取り残されていたけど、「ついていけてた?」って聞かれたときに「大丈夫でした!」と見栄張っちゃったよ。個人面接はほとんどワークのフィードバックで、置いてけぼりだった私を手取り足取り引っ張って、考えることを体験させてくれた感じでした。ワークが終わった時点で手ごたえがなかったせいで、再びの緊張しない面接。もはや面接というよりは雑談でしたね。だからこそ、先行ではなくてこれからの学びになるような面接にしてくれてありがとうございました。

ワークについては、悔しいけど、周りがすごかった。まず、自己紹介の時点でみんな緊張してる様子がないの。まるで「百戦錬磨でこんなの余裕です」ってオーラだったから、私は始めっから萎縮してしまいました。ほんとうは就活センターや1次でほかの学生よりも積極的に発言できてたから「私は人の前で話すの得意だし、正直ほかの学生よりレベル高いっしょ」なんて気取ってたけど、私は周りの学生が有能だと判断した場合に怖気づいてしまうってことがはっきり自覚できました。これは今回の収穫。

解決策は、どうせ一期一会の人なんだから、馬鹿だと思われてもいいから発言すること。相手にどう思われるかを気にしてても、私の選考には何ら関係ないし、むしろ黙っちゃうこと一番よくないことだからね。

 

 

 

恥ずかしさや劣等感を乗り越えることが、私の目標!